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あるスキャンダルの覚え書き

原題 NOTES ON A SCANDAL
2006年 イギリス
監督 リチャード・エアー
出演 ジュディ・デンチ
    ケイト・ブランシェット
    ビル・ナイ
    アンドリュー・シンプソン
    トム・ジョージソン
    マイケル・マロニー
    

      
ロンドン郊外の中学校で歴史を教える初老のバーバラ(ジュディ・デンチ)は、若く美しい新任の美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に興味を抱く。家族も親しい友人もおらず、飼っている猫だけが心のよりどころだったバーバラは、シーバとの友情に固執するようになる。しかし、ある日、シーバの秘密を知り……。

 「地下鉄のホームと電車の隙間みたい・・・埋めがたい空白よ。」byシーバ(ケイト・ブランシェット)


少年と人妻の淡い恋物語…なんてものを想像してたりしてたんだけど、そんなものじゃなかった。これはある意味でジュディ・デンチ主演のサイコホラー映画です。映画「ミザリー」のキャシー・ベイツを思い出したのは私だけかな^_^;
ケイト・ブランシェット&ジュディ・デンチの演技力のおかげでワイドショー的なこの映画テーマも決して堕ちさせない、むしろその主要テーマからハズレこの2人の関係構築、そして対決に至るところのほうが目を奪われるものがありました。



「エリザベス」で女王を演じるこの2人。ケイト演じるシーバは美しく、幸せな家庭を築いたはずなのにどこか寂しさを感じ、そして弱い。モラルの壁をすりぬけて自分が崩れていく、少年との情事の溺れていく女性を見事に演じた。
一方でジュディ・デンチ演じるバーバラは孤独にさいなまれ世間を人間をどこか冷淡に見て、そして冷笑する。決して直接暴力的ではないけれど人間のあさましさを演じた。友情と表しながら執拗なほどに付きまとい、執着していく、ストーリーが進むほどに寒気を感じる。



全くタイプの違うこの2人。しかし共通しているのは「孤独」なのかもしれない。
1人で生きていくってことだけが「孤独」なのではなく、どこか満たされない、自分が自分ではない感覚。人が評価する自分が本当の自分だと思えない、いつも側に誰かがいたとしても、その気持ちを理解してもらえる人はいない。きっとそれも「孤独」なんだろう。
タイプの違う2つの「孤独」の暴走、そして行き着く先を描いた映画なのかもしれない。
しかし夫婦でも恋人でも親友でもある程度の距離は必要なんだと思う。お互いの心のパーソナルスペースを間違えて踏み込んでしまうと、その関係は崩れてしまう。人を欲し近づきたい近づけたい「孤独」と、自分の相手のスペースとして縄張りとして安心できるくらいの「距離」をとること。相反するような2つを感じながら関係を作っていくのやっぱり難しい。



…しかしなぁ、
DVDの裏表紙に書いてあったんだよ「エロティックサスペンス」って。げへへ、ケイト・ブランシェットの淫行SEXシーンが見れるぞ…なんて期待してたのに…そんなシーンはほぼなく、裸さえみせませぬ。こんなのエロティックサスペンスじゃねぇぞ。代わりの挿入されてたのか、ジュディ・デンチの入浴シーン…おいおい、それは誰も期待してないぞっと^_^;




# by yukinko1030 | 2008-05-15 21:53 | 映画
ダニエラという女

原題 HOW MUCH DO YOU LOVE ME?
2005年 フランス
監督 ベルトラン・ブリエ
出演 モニカ・ベルッチ
    ベルナール・カンパン
    ジェラール・ドパルデュー
    ジャン=ピエール・ダルッサン
    ファリダ・ラウアジ
    エドゥアール・ベア
    

      
平凡なサラリーマンのフランソワ(ベルナール・カンパン)は、宝くじに当たり大金を手にする。彼は飾り窓の中にいる美女ダニエラ(モニカ・ベルッチ)に、その金が続く限り一緒に暮らして欲しいとに申し込む。彼女は承諾し、彼の部屋に引っ越してくる。フランソワにとって夢のような日々が始まるが、その夢も長くは続かなかった。

 「あなたが買うのは私の自由、自由は私のものよ。」 byダニエラ(モニカ・ベルッチ )

副題をつけるならば「大人のための大人による、奥様は魔女」。同じドタバタと振り回されるならばニコールキッドマンよりもお色気ムンムンのモニカ・ベルッチにお願いしたいと思う男性諸君はきっと少なくないはず。
たまたま買った宝くじで大金を手に入れ、とびきりの美人娼婦のモニカ・ベルッチを奥さんにしてウハウハな夢のような毎日を送る物語…と、いいたいところだけど、そこは数々の男性を虜にし、「特技は愛されること。」と言い切るほど自分に自信のある怖いものなしの娼婦。そうおいしいだけの生活はできるわけもなく^_^;


「お金で愛は買えるのか?」とおなじみのテーマになるのかと思いきや、そんなある愛のかたちの物語というよりも、現実と虚構の入り混じった1人の女性を巡る夢物語かな。どのセリフがホントでどれがウソなのか。それはダニエラだけでなく、フランソワにもあてはまり宝くじ当選が虚言(当たってないのもウソ?)だったとこから、ホントの心臓病なの?その優しさはホントなの?ってとこまで波及してしまい、なにを信じていいのやら。意味なくドタバタとし、そしてどこへ行き着くのかも分からない”ある愛のかたち”を描いてる。決して純粋なラブストーリーでもなく大人の大恋愛映画でもなく、なかなかつかみどころのない映画かもしれません。



自由奔放に生き、行動し、それでいてたくさんの男から愛されるダニエラに嫌味を感じなかったのは、この映画でてくる男達はどこか振り回されるのを楽しく感じているからなのかもしれません。いろんな男の存在や浮気くらい許せてしまう女性、そうはいません。そんなことは当然のように許せて、それでものめり込みたくなるのがモニカ・ベルッチの魅力なんだろなぁ。



この映画撮影中に出産したとのことで、かなりふっくらしているモニカ・ベルッチ。それもあってかいつもにましてグラマラス、そしてかなりの巨乳です。最近はモデル出身のスレンダーで中性的な女優が、とくにハリウッドでは、増えてきたなかで彼女のような存在は希少です。
ジャケットの裏表紙の写真、モニカの大きくて丸くてキレイなお尻をみて、この映画は絶対観たい!と思ったスケベな私には最適な映画でした(笑)



# by yukinko1030 | 2008-05-03 15:22 | 映画
es[エス]

原題 DAS EXPERIMENT
2001年 ドイツ
監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演 モーリッツ・ブライブトロイ
    クリスチャン・ベルケル
    ユストゥス・フォン・ドーナニー
    オリヴァー・ストコウスキ
    エドガー・セルジュ
    マレン・エッゲルト
    
      
スタンフォード大学心理学部ではある実験をするため、被験者となってくれる男性を公募した。集まった20名ほどの被験者は無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、学内に設けられた模擬刑務所に収容された。初めはそれぞれの役を演じるだけの簡単なアルバイトと誰もが考えていた。しかし、実験が進むうち、「看守役」の攻撃的な振る舞いはどんどんエスカレートしていく。それに対して、「囚人役」は卑屈に服従するのみで、まったく抗議できなくなっていく。いつしか、模擬刑務所内は単なる実験の枠組みを越えて、もはや誰にも制御不能の状態に陥っていく……。


 「ただの看守と囚人ごっこさ。」 byタレク(モーリッツ・ブライブトロイ )

1971年にスタンフォード大学で行われた監獄実験を元に作られた映画です。が、もちろん映画ですからフィクションの部分も多く、特に後半部分は多くの人を扇情的にかりたてる作りになっているように思います。現実に行われたには腕立てふせ、裸にされる、素手での便所掃除、囚人達の反抗を防ぐための消火器噴射までみたいです。映画に描かれていなかったのは、囚人を便所にいかせずバケツに用をさせたこともあったみたです。
どちらにしても、人間の嫌な部分をおもいきり見せる映画には違いなく、観終わった時に気分が沈んでしまいます。


私達は社会生活のなかでなんらかの役割を演じています。それは意識的、無意識的、どちらにしても演じて生きている。そうでないと円滑に社会生活を送れないことを程度の差はあれこれまでの人生のなかで学んできているように思う。サラリーマンはそれらしく、公務員はそれらしく、教師はそれらしく、男らしく、女らしく、いろいろな「それらしく」を求められいく。もっと小さな単位でもそれはある。我社の社員はそれらしく、ここの生徒はそれらしく、○○家としてそれらしく…。そして看守らしく、囚人らしく。



そのことが自分の意思と反していてもその役割を演じることを優先し、時にそれが恐ろしい結果になってしまう。刑務所や戦争といった特殊な環境だけのことでなく、それは自分の日常生活にも潜んでいることを否定できない。教師と生徒、父親と子供、上司と部下、部活動での先輩後輩、ほんの少しの逸脱からエスカレートしていく、そのことに恐怖を感じる。




あそこまで急に人間は変わるのか?人間の理性とはそんな軽いものなのか?
…きっとそんなもんなんだと思う。毎日のように飛び込んでくるテレビや新聞からのニュース。異常だと感じる犯罪も、その「異常」な犯罪を犯すまで善良な一市民だったケースはよく聞く。
明日はわが身、ちょっとしたきっかけで自分の理性が崩壊する可能性を否定するこができない。








# by yukinko1030 | 2008-04-28 16:57 | 映画
ルール

原題 Urban Legend
1998年 アメリカ
監督 ジェイミー・ブランクス
出演 アリシア・ウィット
    レベッカ・ゲイハート
    ジャレッド・レトー
    ジョシュア・ジャクソン
    ロバート・イングランド
    ロレッタ・デヴァイン
    
      
ニューイングランド州のペンドルトン・カレッジ。民俗学のウェクスラー教授は人々の間に口コミで伝えられてきた都市伝説の講義を行っていた。"ベビーシッター中にかかってくる脅迫電話は家の中からかけられている""真夜中にノーライトで走る車にハイビームで注意すると追いかけられて殺される"、こうした都市伝説にはルールを知らないものへのお仕置きの意図が隠されているという。そして、街ではそんな都市伝説の通りに次々と殺人事件が発生し出した……。

 「ピンポ~ン!」 byブレンダ(レベッカ・ゲイハート)


こういうホラー映画って結構好きだったりします。ついつい手法は分かっていても観てしまう。犯人当てクイズ映画。その犯人当て、私は洞察力がないのか、大体当たらない^_^;
都市伝説になぞらえて主人公の女の子の周辺の人が次々と殺されていく。それも殺されていくのは、展開的にいかにも犯人ぽいのが殺されて、「あれ、こいつ犯人じゃなかったのか?」と見事に予想裏切られ続けた。



物語の導入部分、ガソリンスタンドでの一件、あれは面白い。「ファーストシーンが面白い映画は素晴らしい映画。」っておすぎさんもよく言ってるしすごく期待したんだけどな、1番面白いのがその導入部分だった…。終盤は急展開、犯人が明かされる。う~ん、こいつ1人でこの連続殺人を全て実行していたとしら、まさしく女ジェイソンです。…少し無理のある、辻褄の合わない展開は目をつむりましょう。だって彼女は不死身な女ジェイソンなんだから(笑)



主人公よりも印象に残るのはやはり女ジェイソン、レベッカ・ゲイハート。ケバい女の子役がぴったりとはまってる。そしてあの豹変ぶり、見事です。
あ、それから大学教授役に「エルム街の悪夢」のフレディ役、ロバート・イングランドが出演。てっきり彼が犯人だと思ってた私は…刑事にはなれません^_^;





なんとなく古きよき定番ホラー映画のような気がします。スクリーム、13金、エルム街、ラストサマー、この類の映画をこよなく好きで、楽しめてきた人にはこの映画お勧めできます^^






# by yukinko1030 | 2008-04-26 17:25 | 映画
ライフ・イズ・ビューティフル

原題 Life Is Beautiful
1997年 イタリア
監督 ロベルト・ベニーニ
出演 ロベルト・ベニーニ
    ジョルジオ・カンタリーニ
    ニコレッタ・ブラスキ
    マリサ・パレデス
    ホルスト・ブッフホルツ
    ジュスティーノ・デュラーノ
    
      
ユダヤ系イタリア人グイドは、本屋開業のためやってきたトスカーナで、小学校教諭のドーラと出会う。やがて結ばれた2人は息子にも恵まれ幸せに暮らしていたが、戦争によって一家はナチの強制収容所へ送られてしまう。しかし、苛酷な収容所生活の中でも、グイドは笑顔を絶やさず、愛する家族の心と命を守るため、ある嘘をつく。絶望と死が支配する収容所の中、グイドの前向きな明るさと絶やさない笑顔が彼ら家族にやがて奇跡をおこす…。

 「そうだよ、ここでゲームをするんだよ。」 byグイド(ロベルト・ベニーニ)


約10年ほど前になるだろうか、この映画を以前観た時にはいい映画であり感動はあったけれどそれほど心には残っていなかった。あれから私は家庭を持ち、家族が増え、今ではこの映画の男の子ジョズエとさほど変わらない子供をもつ父親になった。
あらためてこの映画を観ると、やはり父親としての自分を感じ、考える。10年前の自分とは全く違う気持ち、考え方、感じ方、環境、行動、いろいろなものを含めて違う自分に気づき驚きすら感じます。



この映画にでてくる父親グイドはウソつきです。しかし、我が子を守るためのウソつきです。
息子ジョズエは純粋に父を信じ、”ゲーム”のルールを守ろうとします。父親は息子の前では決して悲しい顔、辛い顔、そして絶望の顔は見せない。明るく振舞うのも家族のため。序盤に腹がたつほどヘラヘラとした陽気なおじさんが、その先に絶望が見える舞台に立った時、その陽気さを父親としての覚悟として貫いたことに彼の父親としての強さと優しさを感じます。



理想の父親像とは、友達感覚だったり、厳格であったり、理解力ある人だったり、これだっていう理想像は一概に決められないと思う。ただ共通して言えると思うのは、子供を一人前に育て上げたいと願う父親としての覚悟にあるんだと思う。
ウソをつくことはいけないことです。しかし私はこの父親としての覚悟を持った「ウソつき父さん」の物語が以前に増して心深く響きました。



この映画はホロコーストのリアルさを追求した映画ではない。戦争の恐怖、収容所の悲惨さを全面にだしてはいない。ドキュメンタリーとして見ればこの映画は非常に陳腐なものになってしまうんだろう。あのもはやうっとおしいくらいのベニーニの陽気・笑い・ユーモア、そしてそこから生まれてくる愛情・希望・夢がこの映画で描きたかったこと、この映画のテーマになるんだと思う。




# by yukinko1030 | 2008-04-20 22:22 | 映画
ソウ4

原題 SAW IV
2007年 アメリカ
監督 ダーレン・リン・バウズマン
出演 トビン・ベル
    スコット・パターソン
    ベッツィ・ラッセル
    コスタス・マンディロア
    リリク・ベント
    アシーナ・カーカニス
    
      
ジグソウ(トビン・ベル)と弟子のアマンダが死に、ホフマン刑事(コスタス・マンディロア)はジグソウ最後のゲーム現場でパズルを解こうと必死になっていた。そのころ、ジグソウにかかわり唯一生き残ったSWATのリグス指揮官(リリク・ベント)が、新たなゲームに強制参加させられ、90分以内にわなをクリアしなければ旧友の命はないと告げられる。

 「私の死で終わると思うか?…ありえん。」 byジグソウ(トビン・ベル)

ソウ4というよりソウ・ビギニングって題名のほうがぴったりくるかもしれません。ジャックは何故ジグソウになったのか?なぜ猟奇的で異常ともいえる殺人を繰り返すのか?
そのきっかけとなる出来事が今回出てくる。それがジグソウになっていくきっかけ、答えにしてしまうには弱く感じてしまうのは私だけかな。あの出来事をきっかけにんな瞬間的にあれほどの殺人鬼に変わってしまうものなのか。それとももっと深い出来事の積み重ねが過去にあるのか、謎です。
ジグソウに変わっていく心の動き、心理描写はシリーズを通して重要なものだと思うのでもっと深く丁寧に描いて欲しかったと感じます。


登場人物を整理するのに前3作を観ていても苦労します。「誰だコイツ?」な展開の繰り返しで、さらにソウ3との時系列的に同時進行の部分もあったりして、どんどんワケが分からなくなっていく。
ただ1つのポイントに絞ってみるとすれば、「誰が新ジグソウなのか?」。そしてその答えは前3作(特に1作目)にでてきています。



私はとりあえず見張り役は真犯人じゃないことは1作目のゼップで学習してたのでそれは見抜きましたが、やはり最後のどんでん返しには、またしてもヤラレました^_^;
「ジグソウは最前列で見るのが好き…」これもシリーズを通して学習してきたはずだったのに~。



1作目の強烈なインパクト、2作目の高度な謎解き、3作目の殺人マシーンへの凝り方。過去作品には特出したなにかがあった。今回はなんだろう…ジグソウの過去、ソウの始まり、ジグソウの心の動きになるのだろうか…。今までと比べると派手さはなくなってきた気がするけれど、好きなヤツだけ観ろ、観たいヤツだけ観ろ的な映画だからこれでいいんだろう(笑)
しかし、回を重ねるごとに上がっていくハードルのなか、毎回高いレベルで楽しませてくれる映画だと言って間違いはないと思う。ソウ5があるのかな…あれば、きっと私は観るんだろな(笑)



# by yukinko1030 | 2008-04-16 11:29 | 映画
バイオハザードⅢ

原題 Resident Evil: Extinction
2007年 アメリカ
監督 ラッセル・マルケイ
出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ
    オデッド・フェール
    アリ・ラーター
    イアン・グレン
    マイク・エップス
    スペンサー・ロック
    
      
前作の惨劇から8年。感染は全世界へ広がり地上が砂漠と化す中、ラクーンシティの生存者たちは、アラスカを目指してネバダ州の砂漠を横断していた。そこですべての元凶であるアンブレラ社の巨大な陰謀を阻止するため闘い続けるアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、離ればなれになっていたカルロス(オデッド・フェール)と生存者一団に遭遇する。

 「必要なのは希望だ。」 byカルロス(オデッド・フェール)


ゲームが原作の人気シリーズ第3作目になるわけですが、これはゲームからは逸脱してほとんどオリジナルな設定になってます。2作目ではより忠実にゲーム場面を再現し、登場人物(特にジル)もとても良く似ていて楽しめたのですが、よりコアなゲーム「バイオハザード」のファンとしてちょっとガッカリなところかもしれません。



シリーズが進むごとに、ホラー色からアクション路線への変換をしてきて、今回はさらにそれが進み、ミラジョボのアクションを楽しむ為の映画のようになってきているような気すらします。
舞台は閉鎖された空間のバイオ工場よりも荒廃した砂漠がメイン。まるでマッドマックス、あるいは北斗の拳?かと思う世界観です(笑)
いままでは拳銃を使ってのアクションがメインになっていましたが、今回はネパールのグルカ族が使っているというククリ刀が目玉になるのかもしれません。これを2刃流にして使いこなし、バッサバッサとゾンビを切り倒していくのはゲーム感覚で爽快でもあります。


残念なのは前回主役級の活躍をしたジル(シエンナ・ギロリー)が登場しなかったこと。どうやら「エラゴン/意志を継ぐもの」の撮影のため出演キャンセルになったみたいです。ゾンビよりもドラゴンと仲良くなるのを選んだ彼女の選択は正解だったのか?^_^;
彼女だけでなく、前回必死で助けたアンジェラ、今回も登場したカルロス、L・J、さらにはクレアも、その脇役達みんながあまりにあっけなくカットあるいは倒れていき、感情移入する暇もありません。アクションは合格点なのですが、脇役達の人物描写がしっかりしていけば原作ゲームファンも納得いくものになるのかもしれません。


まだまだ次につながるようなエンディングだったのですが…
次はクローン増殖したアリス軍団vsゾンビ軍団になるのかな…いいじゃん、かつてない展開(笑)あ、あった、「マトリックス・リローテッド」での無限増殖していくスミスvsネオ、最初は「すげぇ~」って観てたけど、最後は笑ってしまったからねあれは^_^;
とにかく賛否両論ありますが、次回作にも期待しています。



# by yukinko1030 | 2008-03-25 23:57 | 映画
レベル・サーティーン

原題 13 Beloved
2006年 タイ
監督 マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル
出演 クリサダ・スコソル・クラップ
    アチタ・シカマナ
    サルンヨー・ウォングックラチャン
    ナターポン・アルンネトラ
    
    

        
クビを言い渡された直後、プチット(クリサダ・スコソル・クラップ)の携帯電話が鳴った。大金のかかったゲームへの挑戦権が得られたと聞き、借金で悩むプチットはゲームへの参加を決める。未知数のネットユーザーからの注目を浴びながら、13通りの究極のゲームを通して、次第にプチットの人間性は壊れてゆく。

 「僕じゃない。みんなそうだよ。」 byキー


これほど不快感を感じる映画は多くはない。しかし、これほど強い印象を与える映画もそれほどない。決して万人受けする映画ではない。しかし最近増えつつ精神ダメージ系サスペンスやホラーのなかでも格別なものを持っています。新鮮さを持っています、新たな刺激を欲している人や好奇心旺盛でより深く考え観ていくことを欲している人にはいいのかもしれません。
あ、なにも食べずに観たほうがいいです、吐き気催すし、食欲もなくします^_^;



人間のモラルの崩壊を、それも突然ガタガタと崩れるのではなく、じわじわとその軋みやひび割れを自分自身でも感じながら、どうすることも出来なく徐々に崩れていくその過程を描いていきます。
少しずつ壊れていく、それも自分の選択でそうしていくこと。いきないり最初に高いハードルを持ってくるのではなく、その欲望の膨らみと同じ程度の「自分の崩壊」あるいは「モラルの崩壊」を選択していく。きっと人間壊れていく時にはそうなんかもしれない。



私としては…レベル5あの「もの」を食べるところでやっぱりギブアップです。あれを境界線としてそれ以上に進むには、人間として、自分として持っているものを壊していかなければ進むことは出来ません。
レベル5はある意味、この映画の目玉です^_^;ハリウッドでリメイクされるらしいこの映画、このレベル5をどう描くの少し気になります。(あれはモザイク必要だろう・・・)





しかし、この映画、悪趣味と分かっていて、さらに目を背けたくなったり、顔を歪めたりしながらも、その先のレベルの試練が気にかかり、ついつい興味本位で観てしまう。
そう、私もモラルの崩壊している最悪で悪趣味な人間のクズのゲーマーのひとりなのかもしれません。






# by yukinko1030 | 2008-03-17 12:46 | 映画
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